ソロキャンプを始めるにあたり、用意する道具やおすすめのキャンプ場が知りたい方向けの記事となっています。
- 6万円で揃えるソロキャンプ道具
- 食材の調達はどうするのか
- キャンプ場を選ぶ際のポイント
この記事を読むことで、ソロキャンプに必要な知識をひととおり身につけることができます。キャンプ道具を一切持っていない人でも、ソロキャンプを始めることは可能です。
▼現在、7000文字の長文記事なので、目次を用意しています。
Contents
ソロキャンプをする理由
ソロキャンプをする理由は、楽しいから。
テント設営、食材調達、キャンプ飯づくり、食事、寝る、起きる、帰宅…といったプロセスをたった一人で行います。
合間にある空き時間の過ごし方は人それぞれ。
キャンプ場を散策したり、焚火を眺めていたり、新しいキャンプ飯を開発するなど。とにかく自由です。誰に気を遣うこともなく、自分のペースで過ごす時間ができます。
グループキャンプにはない魅力がソロキャンプにはあります。
自分と向き合い、精神が安定する
自然の中でマイペースに過ごす時間ができるとストレスが軽減され、メンタルが安定します。
自分自身と向き合う時間ができるため、前向きな思考が得られます。
メンタル状態が悪化することもある
経験から語ります。
うつ症状があるとき(マジで気分が落ち込んでいるとき)は、無理にソロキャンプをしないほうが良いです。
自分自身と向き合う時間ができることで、悪いことばかり考えてしまい、メンタル状態が悪くなっていきます。
ソロキャンプに行くときは、心に余裕がある状態で行くことをおすすめします。
ソロキャンプを始める季節
ソロキャンプを始める季節は重要です。季節によって揃えるキャンプ道具が違ってくるためです。
ソロキャンプを始める時期としてオススメなのは、春と秋です。
季節別の特徴は次の通り。
- 春:暑くもなく寒くもない。おすすめ。
- 夏:とにかく暑い。標高が高いキャンプ場なら涼むことができる。虫に注意。
- 秋:暑くもなく寒くもない。おすすめ。
- 冬:寒いので防寒対策としてシュラフ(寝袋)やストーブが必要。
春・秋なら、暑くも寒くもないため、冬のような重装備が不要です。夏のような地獄の暑さも無し。夜は気温10~15度になるため、焚火も楽しむことができます。
ソロキャンプに必要な道具たち
春・秋の外気温10~20度を想定したソロキャンプ装備を紹介していきます。
重要度別に、3つの項目に分かれます。
- ソロキャンプに必須なもの
- 無くても何とかなるけど、あったら便利な物
- いずれ揃えたいロマン装備
ソロキャンプに必須なもの(予算6万円)
何も道具を持っていないなら、「ソロキャンプに必須なもの」から揃えていきましょう。
ここで紹介するキャンプ道具は、キャンプの必需品。ソロキャンプを始めるにあたって絶対に無くてはならないものです。
予算6万円の内訳は下記のとおり。
ざっくりとした金額なので、参考程度に考えておいてください。
- テント:20,000円
- マット&シュラフ:15,000円
- ランタン:5,000円
- 焚火台:5,000円
- 道具の収納箱:5,000円
- その他:10,000円
テント
テントはキャンプの必需品。
アウトドアショップで購入しても良いし、ネットで購入するのも良い。WILD-1やアルペン等の専門店がおすすめです。
ホームセンターやドン・キホーテにもテントが売っていますが、店員がキャンプに詳しくなく、的確なアドバイスが受けれない可能性があります。
ネットで購入する際のおすすめのショップをいくつか掲載します。
- アマゾン:一部、定価よりも高い商品があるので注意。
- WILD-1楽天市場店:テンマクデザインの製品が買えます。
- アルペン楽天市場店:アルペンアウトドアーズ限定商品が買えます。
- ナチュラム:割引セールを行っていることがあり、お得にテントが買えることがある。
- L-Breath:スポーツゼビオが運営しているショップ。アウトドアファッションに特化しているイメージ。
ペグ・ペグハンマー
ペグはテントに付属していることが多いですが、貧弱なペグが付属していることもあり、強度が足りないことがあります。
その場合は、鍛造ペグの購入と鍛造ペグを打ちこむためのペグハンマーが必要です。
鍛造ペグを使う場合は、それなりのハンマーが必要となります。安価なハンマーで鍛造ペグを打ちこもうとすると、ハンマーが弾かれて打ちこむことができません。
テント付属のステンレスペグを打ちこむのであれば、100円ショップに売っている安いハンマーでもOK。鉄やステンレス製のハンマーを選びましょう。ゴムハンマーだと打ち込めないことがあります。
ただ、ペグはテント撤収時に引き抜く必要があります。
引き抜く必要性を考慮すると、ペグ抜きフックが付属しているキャンプ用のペグハンマーに軍配が上がります。
キャンプ用のペグハンマーは、ペグを打つために作られているので、使い心地は抜群。ヘッドの部分が真鍮(最高の打ち心地)だったり、ペグを打ちこむのに適した重さになっていたりします。
ランタン(LED)
夜になったら絶対に必要になります。手軽に使えるLEDタイプがおすすめ。予算が足りない場合は、スマホの照明を使うという手があります。
ランタンには、様々なタイプがあります。
- ぶら下げるランタン
- 置くランタン
- 頭に装着するランタン
加えて、明かりの色が2種類。
- 暖色系の明かり
- 寒色系の明かり
暖色系の明かりにはぬくもりがあり、寒色系の明かりはしっかりと照らしてくれます。明かりの色は好みで選んで問題なし。
ランタンは2つ以上用意しておき、「テントに設置する用」と「手元を照らす用」として使うと便利。トイレに行く際にランタンを点けておけば、テントの位置を見失うことがありません。
焚火台
ほとんどのキャンプ場が直火を禁止しているため、キャンプ予定地が直火可能でなければ必須となります。
焚火台を選ぶ際のポイントは、
- 大きさ(市販の薪がそのまま使えるか否か)
- 収納性(折りたたみ可能か? 持ち運びは苦でないか)
- 付属品(網はついてる? 五徳は?)
焚火に慣れていない場合は、市販の薪がそのままの大きさで使えるサイズの焚火台がおすすめです。私は、薪グリルを使っています。
焚火台は、ネットだとサイズ感がわかりづらいため、アウトドアショップの展示品でサイズをチェックすると良いです。
そのうえで、最安値をネットで探すと安く買えます。
火を起こす道具
焚火をするためには、種火を起こせる火を発生させる道具が必要になります。
マッチでも良いし、ライターでも良いです。
最安値で行きたいなら、100均のライター+文化焚き付けでOK。
ここでも、おすすめをいくつか掲載します。
- FIRE LIGHTERS:着火剤を兼ねたマッチ。テレビで紹介されて人気になりました。
- SOTO スライドガストーチ:強力なライター。火が必要な場面では、これがあれば困りません。
- ファイアスターター:ワイルドなキャンプを楽しみたい人向け。
火から身を守る道具(トング、耐熱グローブ)
焚火中に、薪の位置を移動したり、焚火台を移動することがあります。そのような操作を安全に行うために揃えておくべき道具があります。
それは、
- 焚火用のトング
- 耐熱グローブ
焚火用のトングはダイソーやセリアで売っているもので十分。
耐熱グローブは、安いもので800円前後。snowpeakやColeman等の有名ブランド品もありますが、消耗品なのでワークマンやダイソーで十分。
クッカー
最安値は、自宅で使っているフライパンや鍋を持っていくことです。その場合の費用は0円です。焚火で調理するとなると、自宅用のフライパンが煤だらけになる点だけ注意。
キャンプっぽいクッカーが欲しいなら、ダイソー、ワークマンで売っているクッカーをおすすめします。安価で質の良いクッカーが手に入ります。
ダイソーで売っているクッカー
- メスティン:500円~
- スキレット:220円~550円
- ダッチオーブン:1100円
ワークマンで売っているクッカー
- メスティン:780円
- メスキットパン:1780円
- アルミアウトドアクッカー:1780円
- 飯盒:1900円
ダイソーやワークマンで売っている安価なクッカーは、正直に言うと妥協品です。
アウトドアショップで信頼できるブランドのクッカーを選んだほうが良いにきまっています。その方が所有欲が満たされます。
テントや焚火台と同じく、アウトドアショップで展示されいるクッカーを触りに行くのがおすすめ。
そのうえで、ダイソーやワークマンで十分だと感じたら、安価なクッカーに手を出すと良いでしょう。
箸、カトラリー
食事をするときに必要。
ダイソーやセリアにも売っているので、揃えておきましょう。割りばしや使い捨てのスプーンでも問題なし。
マット・コット
就寝時に使用するマット、もしくはコットが必要です。地面からの冷えから身を守る+背中が痛くなるのを防ぐために使用します。
コットは地面との隙間ができるため、マットの上位互換と考えてよいですがデメリットもあります。
- 背の低いテントや、1人用テントの場合はコットが入らない
- 安いコットは寝心地が悪い
- 体重が重いと使えない
コットには耐荷重が設定されていますが、瞬間的に1点に力を加えると足が折れることがあるので、コットに乗る際は注意が必要です。
コットとマット、どちらが良いのかと言われたら、マットの方をお勧めします。
理由は3つあります。
- 座布団のように使うこともできる
- マットならどんなテントにも使える
- コットと比べて安価
マットは、キャプテンスタッグのマットがコスパ良いです。
裏側が銀色のマットなら熱が反射する為、冬のキャンプでも使用できます。
寝袋(シュラフ)
寝袋(シュラフ)は季節に合ったものを選びましょう。
シュラフは形、素材、耐寒温度をチェックして購入します。
形はざっくりと2種類。
- 封筒型:足のスペースに余裕がある。圧迫感が苦手な方向け。
- マミー型:耐寒温度が低いモデルが多いため、冬でも使用できる。
素材は2種類。
- 化学繊維:価格が安い。重い。
- フェザー:価格が高い。軽量。
記載されている耐寒温度は参考程度に。
春、秋のキャンプなら耐寒温度-8度~5度程度の寝袋を選んでおけば大丈夫です。寒い場合は服を着こみ、暑い場合は寝袋のジッパーを開けて使用すれば問題なし。
テントの中で寝る場合は意外と冷えるのでスペックは高めの製品を選んでおくと安心です。
寝袋とは別に毛布を1枚持っていくと良いです。下に敷いて使用したり、体にかけて使うことも可能。枕として使用することもできます。超万能です。
トランクカーゴ
車でのキャンプなら必須レベルです。
購入するのであれば、「トラスコ」もしくは「リス」のどちらかがおすすめです。
ホームセンターにも似たようなボックス収納が売っていますが、「トラスコ」と「リス」のボックスは強度が段違いです。テーブルや椅子として利用することも可能なくらいの強度。
これにより、別途、テーブルを用意しなくても良くなります。
50Lサイズをテーブルとして使い、30Lサイズを椅子として使うと良い感じです。もちろん、テーブルと椅子を別で用意してもOKです。
蓋が丸みを帯びたタイプ(旧モデル)と平らなモデル(新モデル)の2種類が存在しますが、テーブルとして使う場合は平らなモデル(新モデル)をおすすめします。
無くても何とかなるけど、あったら便利な物
バーナー
焚火での調理が面倒な時や、雨天での調理時に便利です。できれば持って行く方が良いですが、無くてもなんとかなります。
選ぶ際のポイントは2点あります。
- 燃料の種類
- 収納方法
バーナーは、大きく分けて3種類あります。
- CB缶タイプ:安価
- OD缶タイプ:低気温でも使える、コンパクト
- ガソリンタイプ:標高の高い場所、氷点下でも使える
CB缶タイプが最もお手軽です。ランニングコストも安く、余程のことが無ければCB缶タイプで事足ります。CB缶は、コンビニでも販売されているので、緊急時にも役立ちます。
一般的なガスコンロもCB缶タイプです。持っていればキャンプに持って行くのもありです。
OD缶タイプは、低気温でも使用できるというメリットがありますが、燃料であるOD缶の価格が高く、ランニングコストが高くなりがちです。
ガソリンタイプは、玄人向け。ガソリンの管理が必要ですが、標高の高い場所や氷点下でも安定して使うことが可能。
すべてのタイプに共通して、風防(ウィンドスクリーン)があると、火力が安定します。
シェラカップ
お皿代わりにしたり、シェラカップで調理することも可能。必須ではありませんが、持っていて損はありません。
シェラカップにお菓子を入れて食べるだけでもキャンプっぽさが出ます。
各種メーカーから販売されているので、好みのメーカー、大きさのものを選ぶとキャンプが楽しくなります。
ナイフ
刃物なので、取扱注意ですが、1本持っておくと何かと便利。
ナイフの用途は以下の通りです。
- バトニング、フェザースティックの作成
- 調理、食事
バトニング用のナイフなら、モーラナイフ、調理や食事用のナイフなら、オピネルが安価で手に入ります。
テーブル・椅子
テーブルと椅子は、無くても何とかなります。
テーブルが無い場合は、道具を地べたに置けばいいし、椅子がないなら地べたに座れば問題なし。
必須の項目で解説したように、就寝用のマットを座布団のように使用することもできます。また、トランクカーゴをテーブルや椅子代わりに使うことも可能。
一見、必須と思われがちですが、そうでもありませんね。
購入するのであれば、自分のキャンプスタイルに合った大きさと素材のものを選ぶと良し。
クーラーボックス
食材の鮮度を保ち、美味しいキャンプ飯を食べるために必要です。ソロキャンプなら小さいものでOK。
性能は低いですが、ダイソーやセリアでも購入することが可能。
いずれ揃えたいロマン装備
オイルランタン
キャンプの雰囲気を醸し出すランタン。
燃料として、パラフィンオイルや灯油を使います。
海外製なら、フュアーハンドランタン、DIETZ デイツ ハリケーンランタン、安価に手に入れたいならキャプテンスタッグが有名です。
古い海外製のランタンにはプレミアがついていて、オークションサイトで高値で取引されています。ロマンを求めるなら古いランタンもおすすめ。
オイルランタンの形をしたLEDランタンも販売されているので、購入時は間違えないように注意してください。
タープ
雨を防ぎ、張り方次第では風も防ぐことができます。
素材は、ポリエステル、TC、コットンの3種類。タープ下で焚火をしたいなら、コットンのタープがおすすめです。
とはいえ、メーカーの説明書にはタープ下での焚火はしないように記載がある場合が多い。タープに燃え移ったら大変危険なので安全性は常に確保しておく必要があります。
モバイルバッテリー
選択肢は2択。
- スマホの充電ができれば良い → 小型なタイプ
- コンセントが使いたい → 本格的なバッテリー
スマホの充電ができれば良いなら、LEDランタンに充電機能が付属しているものがおすすめ。ランタンと充電器の2つの役割をもつため、荷物の削減になります。
本格的なタイプなら、Jackeryのポータブル電源がおすすめ。2~3年間の保証に加えて、ユーザー登録をすれば1~2年間の延長保証が提供されます。
頻繁にセールを行っているため、購入するならセール期間中を狙いましょう。
食材の調達はどうするのか
食材は、キャンプ場へ向かう道中のスーパーで済ませるのがおすすめ。
遠出をしたのなら、道の駅で食材調達するのもおすすめ。その土地の特産品が売っています。お酒が飲める年齢なら、その土地の日本酒や地ビールを楽しむのもおすすめ。
キャンプ場が決まったら、道中で立ち寄れそうなお店もチェックしておくと良いです。
スーパーで買い物をした際は、食材を冷やすための氷を貰っておくと良いです。もしくは、保冷剤を準備しておきましょう。
キャンプ場を選ぶ際のポイント
キャンプ場は、Googleマップで探すと簡単に見つかります。
キャンプ場の公式サイトを確認し、以下のポイントをチェックします。
- 車やバイクでサイトへの横づけが可能か(荷物を運ぶ必要性)
- 直火できるか(ほとんどは不可)
- 地面、サイトの状態
- 1泊の価格
- 薪は売っているか?
- シャワー、風呂はどうするか?
Googleマップには、レビューや写真が投稿されているのでキャンプ場選びの参考にすると良いでしょう。
キャンプ場の予約はネットでできますが、小さなキャンプ場だと電話のみの場合があります。キャンプ場ごとに予約方法が異なるので、公式サイトをチェックしながら予約します。
キャンプ場によっては、コインシャワーや風呂が無いこともあります。無い場合は、周辺の温泉や銭湯をチェックしておくと良いです。
おすすめは、キャンプ後に温泉に立ち寄ること。キャンプの疲れが取れて幸せになれます。
便利サービス(キャンプのおたすけ)
キャンプ初心者向けに、便利サービスを紹介します。
おすすめは、キャンプ道具のレンタルサービス。気になるキャンプ道具をお試しで使用することができます。
- ソトリスト:キャンプ道具のレンタルができます。キャンプ道具を購入する前のお試しとして利用できます。(初回登録で500円オフクーポンが貰えます!)
- ソトリストテント乾燥サービス:ネットから申し込んでキャンプ帰りに発送するだけでテントが綺麗になって返ってくるサービス。
- hinataレンタル:キャンプ道具のレンタルサービス。レンタル品をキャンプ場に直接届けることも可能。
さいごに
ソロキャンプは、周囲のペースに巻き込まれること無く、自分だけの時間を、自分のために使うことができます。
この記事がソロキャンプを始めるきっかけになれば幸いです。
最後に、ネットで購入する際のおすすめのショップをいくつか掲載しておきます。ポイントが付くショップもあるので、総合的に見て安いショップを選ぶと良いでしょう。
- アマゾン:一部、定価よりも高い商品があるので注意。プライム会員なら、すぐに届くのが嬉しい。
- WILD-1楽天市場店:テンマクデザインの製品が買えます。
- アルペン楽天市場店:アルペンアウトドアーズ限定商品が買えます。
- Yahooショッピング:paypayで支払うとポイントが貯まってお得。
- ナチュラム:割引セールを行っていることがあり、お得にキャンプ道具が買えることがある。
- L-Breath:スポーツゼビオが運営しているショップ。アウトドアファッションに特化しているイメージ。