キャンプや登山で人気なクッカー「メスティン」について解説します。
人気ゆえに、粗悪品も増えているので、アマゾン等で安いメスティンを購入するときは注意が必要です。粗悪品のメスティンを購入すると水漏れしたり、穴が空くらしい。
そこで、メスティンを購入する際に注目するべき点や、機能性について詳しく解説します。
購入時の参考にしていただければと思います。
この記事の内容は
- メスティンの特徴の説明
- 損をしない為の3つの選び方ポイント
- 「買うならコレ!」なメスティンを紹介
- 一緒に買っておきたいオプション品
を解説しています。
Contents
キャンプ、登山で大活躍のメスティン
メスティンは箱型の飯ごうの総称で、元祖はノルウェーに本社を置くトランギア社の商品と言われています。
炊飯はもちろん、茹でたり、焼いたり、蒸したりすることができる万能さをそなえたクッカーです。
私がキャンプを始めたころは、トランギアしか選択肢がありませんでしたが、キャンプブームを皮切りに、多くのメーカーが取り扱いを開始して選択肢も増えました。
損をしない為の3つの選び方ポイント
メスティンは、多くのメーカーが取り扱いをしており、素材や機能性に若干の違いがあります。
選び方のポイントは下記のとおりです。
- 素材(アルミ製が主流)
- 大きさ(スモール、レギュラー、ラージ)
- 補助的な機能性(目盛り、コーティング等)
素材(アルミ製が主流)
メスティンは殆どがアルミ製です。
アルミは熱伝導率が良く、軽量の為、持ち歩きが楽。
メーカーによっては表面にアルマイト加工やスリップ加工などの焦げ付き防止対策がされているものもあります。
変わり種のメスティンとして、鋳鉄製やチタン製も出てきていますが、やはりアルミ製が万能です。
大きさ
ざっくりと大きさを分けると3種類になります。
サイズ | 容量 | 炊飯 |
スモールサイズ | ~500ml | 1合まで |
レギュラーサイズ | 750〜850ml | 2合まで |
ラージサイズ | 1,000〜1,350ml | 3合まで |
ソロキャンプならレギュラーサイズかスモールサイズがおすすめ。
デュオやファミリーキャンプならラージサイズ、もしくはレギュラーサイズを複数持っていくのもアリです。
補助的な機能性(目盛り、コーティング等)
メーカーごとに目盛りがついていたり、焦げ付き防止のコーティングが施されていたりします。
目盛りの有無
目盛りがあると炊飯が楽に行えるほか、軽量カップとして使うことができるので便利です。
デメリットは、目盛りの出っ張りに汚れが溜まりやすいことです。
コーティングの有無
表面に焦げ付き防止のコーティングが施されているメスティンもあります。
メリットは、焦げ付かなくなるので無垢のアルミよりも調理しやすく、汚れが簡単に落ちるのでお手入れが楽になること。
デメリットは、無垢のアルミの製品よりも価格が高めなことと、コーティングに傷がつかないように注意して使う必要性がでてくること。
コーティングの色はたいていが黒色なので、好みがわかれるというデメリットもありますが、スス汚れが目立ちにくいというメリットにもなります。
ススまみれにして無骨に使いたい人は、コーティング無しの方が良いかも。
ハンドルの収納方式
一般的なメスティンは上方向にハンドルをたたむことができますが、ハンドルを横方向にたたむメスティンも存在します。
どちらを選ぶかは好みの問題ですが、それぞれにメリットとデメリットがあることは知っておきたいところです。
方式 | メリット | デメリット |
上方向に畳むハンドル | 炊飯のときに蓋をおさえることが可能(焚火調理時はゴムが溶けるので不可)
ハンドルが1本なので、手間が少ない |
液体を注ぐときにハンドルが動くため、最後まで注ぐことができない |
横方向に畳むハンドル | ハンドルが2本で、安定感がある
液体を最後まで注ぐことが可能 |
焚火調理後にハンドルを畳むとハンドルにスス汚れが付着 |
ハンドルが横開きの2本になるだけで、使い勝手がまったく違います。
大きな違いは、メスティンでお湯を沸かしてカップに注ぐときに、縦開きの1本ハンドルのメスティンだと、ハンドルが動いてしまうので、最後までお湯を注ぐことができません。
メスティンを逆さに持った時にメスティン本体をハンドルで支えることができなくなるためです。
一方、横開きの2本ハンドルならお湯を最後まで注ぎ入れることが可能。
【最新】おすすめのメスティン
ここでは、買っても失敗しないメスティンを紹介します。ネットでは、安いメスティンも数多く販売されていますが、粗悪品をつかんで損をしないように注意してください。
ここで紹介するメスティンは、信頼できるメーカー製を品質重視で厳選しました。
初めてメスティンの購入を検討している方も、買い替えを検討している方もぜひ、参考にしてみてくださいね。
トランギア メスティン
サイズ | 約17×9.5×6.2cm |
重量 | 約150g |
容量 | 約750ml |
素材 | アルミ |
迷ったらトランギアで間違いありません。メモリやコーティングのない無骨なメスティンです。
王道が良い人、元祖にこだわりがある人、無骨キャンパーを目指す人におすすめです。トランギア製はバリ取りが必要ですが、それも含めて楽しめる方向けとなっています。
ハンドルが黒と赤の2種類あるので、好みで選ぶと良いでしょう。
トランギア ラージメスティン
サイズ | 約20.7×13.5×7cm |
重量 | 約270g |
容量 | 約1350ml |
素材 | アルミ |
大きなサイズのトランギアメスティン。
ファミリーやグループキャンプで活躍します。炊飯は3.5合まで可能。
レギュラーサイズと同様に、バリ取りをすると安全に使用できます。
MiliCamp メスティン
サイズ | 約16.5×9.5×6.5cm |
重量 | 約165g |
容量 | 約800ml |
素材 | アルミ |
MiliCampのロゴが入っているので、好みが分かれそうですが、使い勝手の良いメスティンです。
かつて、トランギアのメスティンしか選択肢がなかったころに2番目の選択肢として登場してきたメスティン。
MiliCampのメスティンはバリ取り済みなのでバリ取り作業の必要がありません。
トランギア製よりも若干大きく、容量がトランギア製に比べると50ml多い。とはいえ、誤差の範囲です。
型番がMR-250とMR−250Proの2種類あり、違いは目盛りと絞り加工の有無です。
MR−250Proは目盛りが付いているので、炊飯のときに便利です。絞り加工があると、蓋が閉まりやすくなります。
ちなみに、MR-250よりもMR−250Proのほうが400円ほど値段が高いです。
ラージタイプなら、MR-750、MR-750 Proがおすすめ。
ノンスティック加工されて焦げ付きづらくなったモデルもあります。
MiliCampの黒メスティンは、ロゴの印字がレーザー刻印から金型刻印に変更されています。
スケーター メスティン 850ml
サイズ | 約12.2×18.2×6.1cm |
重量 | 約225g |
容量 | 約850ml |
素材 | アルミ / 表面:アルマイト加工 |
シーズニング不要で使えるメスティンです。造形が一般的なメスティンと違ってお洒落な感じ。
容量は、600ml、850ml、1000mlが販売されており、色の選択肢が多いのが特徴(イエロー、グリーン、シルバー、レッド)
特殊なロゴの入ったメスティン(マーベル、ジブリ、ムーミン等)もあり、おしゃれなキャンパーに人気があります。
色のついたモデルは直火で使うとスス汚れが気になるので、ガス火での使用がメインとなるかと思います。
おしゃれなメスティンが欲しい人や、色で個性を出していきたい人にオススメのメスティンです。
キャプテンスタッグ メスティン
サイズ | 約17×11.5×6.5cm |
重量 | 約185g |
容量 | 約1000ml |
素材 | アルミ / 表面:アルマイト加工 |
万能で多機能なメスティンが欲しい方におすすめ。
一番の特徴は、横開きハンドルであること。
ハンドルが2本なので安定感が段違い。上で解説した通り、お湯を沸かす予定があるなら2本ハンドルがおすすめです。
1合サイズと2合サイズがありますが、一般的なメスティンよりもサイズが大きめ。ゆえに、1合炊きタイプでも1.5~2合炊くことが可能。
レギュラーサイズのメスティンは、1.5合炊くとパンパンになりますが、キャンプテンスタッグのメスティンで1.5合炊くと余裕があります。
目盛りが付いているので、炊飯時は楽できるほか、アルマイト加工されているので焦げ付きづらくなっています。
アマゾンではAmazon限定デザインの1合タイプが販売されています。
結局、どのメスティンが良い?
といった感じ。
一緒に買っておきたいオプション品
オプション品を一緒に使うことで調理のバリエーションが増え、より便利にメスティンを使うことができます。
メスティンの性能をより引き出すために、オプション品の導入も検討してみましょう。
ポケットストーブ
重要度:★★★★★
固形燃料と合わせて使うことで、メスティンで自動炊飯をすることができます。
様々なタイプのポケットストーブが販売されていますが、最もポピュラーなのがエスビット(Esbit)です。
固形燃料
重要度:★★★★★
火をつければ自動で燃え続けるため、自動調理をすることができます。ポケットストーブと併用して使う必要があります。
エスビット(Esbit)に付属する固形燃料は、鼻を突く臭いがする為、コチラを使用している人が多い。
固形燃料は、長期保管をすると燃料性能が落ちるため、購入したら早めに使い切る必要があります。とはいえ、冷暗所で保管すれば1~2年間は持ちます。
風防 ウィンドスクリーン
重要度:★★★★★
風を防ぎ、煙突効果で熱を効率的に伝えるためのアイテムです。風が強い時の調理や、冬のキャンプではほぼ必須となります。
炊飯の成功率に関わる重要アイテムなので、是非購入しておきたい。
バーナーパッド
重要度:★★★
必須ではありませんが、炎による熱を均等にメスティンに伝える役割をします。調理をサポートしてくれるアイテムです。
様々なサイズが販売されているので、自分の持っているメスティンに合わせたサイズを選ぶと良いです。
メッシュトレイ
重要度:★★★
メスティンで蒸し料理をしたい人は必須の道具。私は、肉まんやシュウマイを温めるときに使用しています。
キャンプスタイルによっては全く使わないという人もいるため、本当に必要かどうか検討してからの購入がおすすめ。
持っているメスティンに使用可能かどうかをチェックしてから購入しましょう!
ハンドルカバー
重要度:★★
おしゃれアイテムです。ハンドルが熱くならないというメリットはあります。
各種メーカーから様々なデザインのカバーが販売されているので、好みのものを選べます。
メスティンでキャンプは楽しくなる
メスティンは、各種メーカーから販売されており、選択肢が豊富です。
その分、粗悪品も増えているので、アマゾン等で安いメスティンを購入するときは注意が必要です。粗悪品のメスティンは水漏れしたり、穴が空くらしいです。
そのため、この記事では品質重視でメスティンを紹介しています。心配なら当記事で紹介しているメスティンを手に取ってみてください。
この記事がメスティン購入のきっかけになれば幸いです。