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SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
APS-Cセンサーで使える広角レンズの中では最強の「8mm」という画角で撮影できるレンズ。
レンズが出玉なのでフィルターを付けることはできませんが、8mmのダイナミックな画角を体験したくてこのレンズを購入したので、さっそくレビューしていきます。
8mmの画角ってどんなの?
こんなの。
ファインダーをのぞくと、画角の広さにびっくり。目の前の景色が1枚の写真に収まる感じ。
写真は引き算とよく言われるので、故に、撮影難易度の高いレンズとも言えます。ダイナミックに撮れるのは良いですが、広い範囲を撮りすぎて、何を伝えたかった写真なのかが分かりづらい。
デメリット
レンズが出玉
「SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」の最大の特徴は出玉のレンズ。
非常にかっこいいのですが、割ったり傷つけたりしないように、扱いに気を付けなければいけません。
レンズ自体に固定されているフードが良い感じに出玉レンズを守ってくれています。
でも、フードを過信してはいけません。
フェンスの角や木の枝等の細い物はフードの有無に関係なくレンズを傷つけやすいです。このレンズに限りませんが、出玉のレンズは扱いに注意しましょう。
レンズキャップを取り付けることも可能で、撮影時以外はこのレンズキャップを装着してレンズを守ることになります。
レンズキャップはかぶせるタイプですが、見事にフィットして、カメラを首から下げて歩いてもキャップがズレたり落ちたりすることはありません。
キャップの脱着は非常にスムーズで、スーっと気持ちいいように脱着が可能。
フィルター使用不可
出玉なのでフィルターが使えません。8mmの画角と引き換えにフィルターが使えないという考え方がよさそうです。
10mm画角程度であれば、フィルターの使える広角レンズが各メーカーから発売されているので、「どうしてもフィルターが使いたい!」という方は10mmのレンズをおすすめします。
Nikonであれば、「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」が該当します。
広角レンズでフィルターを使うとしたら、水や波の撮影をスローシャッターで行うための「NDフィルター」だと思います。スローシャッターなら、水の流れが白い糸のように見える写真が撮れます。
しかし、「NDフィルター」が無くてもF値を上げて撮ればなんとかなったりしますし、今どきは「RAW現像」でどうにかなります。わざわざフィルターを使わなくても大丈夫なことが多い印象。
「普段からフィルターを使わない」もしくは、「RAW現像を前提に撮影をする」のであれば、フィルターが使えないことは気にしなくて良いかと思います。
写真の隅が滲む
写真の隅が滲んだように写るのですが、被写体を遠くにして風景を撮る分には何ら問題ありません。
紙媒体に印刷するのであれば、気になるかも知れませんが、TwitterやInstagram等に投稿するのであれば、滲んでいるのか分からないレベルだと思います。
デカい、重い
最大のデメリットといっても過言ではありません。望遠レンズ並みに重い。
持ち歩きの際も不便で、登山やツーリングキャンプ等に持っていくのは厳しいかもしれません。車であれば何も問題ありませんが。
そういった意味では、各メーカーから発売されているコンパクトな広角レンズというのは優秀。
ちなみに、カメラに装着して、首からかけているとストラップの当たる部分が痛くなります。僕は、撮影時だけこのレンズを装着し、普段は軽い標準レンズか単焦点レンズを装着しています。
このレンズを買うべき人は?
- 標準レンズで撮っいるが、広角側の画角に不満のある人
- レンズ本体が大きく、重くても、8mmの超広角を体験したい人
- フィルターを使わない人
以上に当てはまる人は、「SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」を買っても問題ないと思います。
逆に、
- 広角なんて10mmもあればいい
- 荷物はコンパクトにまとめたい
- フィルター使いたい
という方にはお勧めできないレンズです。
さいごに
「SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」を紹介してみました。
8mm(フルサイズ換算12mm)という圧倒的な超広角で写真が撮れる素晴らしいレンズです。
隅がゆがんだり、出玉の扱いが面倒だったり、フィルターが使えなかったりしますが、デメリットに勝るメリットを持ったレンズだと思っています。
このレンズを買うかどうか迷っている方の参考になっていれば嬉しいです。
ちなみに僕は、NikonD5600で使用しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。