こんにちは。
ボケた写真大好き・管理人の@hal_bakoです!
今回は、『オートモード』で撮っているけど、思い通りの写真が取れない方や、背景めっちゃぼかしたいんじゃ~、もっとカメラについて知りたい!!という方のために『絞り優先モード』を紹介してみようと思います。
オートモードを卒業しよう
カメラの使い方が分からなくても使える『オートモード』
オートモードは、周囲の明るさや状況に応じてカメラが自動で設定を変えてくれるので簡単に写真が撮れる便利モードです。『オートモードで撮っておけば間違いない!』のですが、もう少しステップアップしてみましょう。
この記事で僕がおすすめするのは『絞り優先モード』
『Aモード』もしくは、『Avモード』と表記されているモードです。カメラのダイヤルっぽいのを回すと設定できるので探してみてください。
絞り優先モードをすすめる理由
絞り優先モードをすすめる理由は4つあります。
- ボケ具合が自分で調整できる
- 明るさが調整できる
- 色が調整できる
- カメラを使っている感が出る
では、1つずつ簡単に説明していきます。
ボケ具合が自分で調整できる
一眼レフカメラやミラーレスカメラといったら背景のボケている写真。背景のボケた写真が撮りたくてカメラを買う人も多いです。
このような、背景のボケた写真を撮る際に重要なのが『F値』
『絞り優先モード』を使用することで、ボケに重要な『F値』が自分で調整できるのです。オートモードだと、F値も自動で設定されてしまうので、『いまいちボケない写真』が撮れます。
これが『絞り優先モード』の最大のメリットです。
では、『絞り優先モード』に設定後、ダイヤルを回してF値を一番小さくして撮ってみます。
はい、ボケましたね。F値3.5で撮ってみました。
もっとF値を下げればさらにボケが大きくなります。では、ダイヤルを回してさらにF値を下げてみます。
・・・これ以上小さくなりません。
なぜかというと、レンズによってF値の設定範囲が違います。一般的な標準レンズと呼ばれるもののF値の最低値は3.5付近のものが多いのです。
F値の設定範囲はレンズの名称を確認すると分かります。
『AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR』という名前なら、f/3.5-5.6Gという部分。
この部分がレンズのF値の範囲となります。『ズームの度合いにより、F3.5~F5.6の間でF値が変動』『一番小さいF値は3.5』という意味です。ダイヤルをどんなに回しても、F値は3.5より小さくなりません。
『もっとボカしたい!!ボケが足りない!!』という方はF値がもっと小さくなるレンズを選ぶ必要があります。
では、もっと小さいF値にできるレンズに交換して写真を撮ってみます。
どうでしょう?ボケボケの写真が取れました。
『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』というレンズを使っています。F値1.8まで小さくできるレンズです。
逆に、F値を大きくしてみる
ここまでは『F値を小さくすると背景がボケる』という内容でしたが、逆に『F値を大きくしたらどうなるのか』解説しようと思います。
ダイヤルを回し、『F8』で撮影してみました。
上の写真のように、『全体にピントが合い、くっきりとした写真』が撮れます。風景写真等の画面全体を伝えたい場合にはF値を大きくするとイイ感じに撮れます!
逆に、『主役を引き立たせたい場合にはF値を小さく』して撮るとイイ感じに撮れます。
『絞り優先モード』はF値を小さくするだけではなく、大きくすることもできるので、自分の思い通りのボケが作れます!
- 『絞り優先モード』にしてF値を変えてみよう
- ボケを大きくしたいなら『F値を小さく』
- 全体をくっきりさせたいなら『F値を大きく』
- ボケが足りないならレンズ交換
明るさが調整できる
『絞り優先モード』では写真の明るさも調整できます。
左は暗くなってしまった写真。右は明るさを上げて撮った写真。真ん中のバーが動くので、比較してみてください。
この機能を使えば、暗い場所でも明るい写真を撮ることができます。
逆に写真を暗い印象にして、クール・カッコイイといった印象を与えることもできます。照明の光が際立つ1枚に変化します。
色が調整できる
正式には『ホワイトバランス』といいます。『ホワイトバランス』を調整することで一風変わった写真を撮ることができます。
僕が使っているNikonのD5600のホワイトバランス設定は以下のようになっています。
オート : 自動的にホワイトバランスを調節
電球 : 白熱電球下での撮影用
蛍光灯 : 蛍光灯などの光源を使った撮影用
晴天 : 晴天の屋外での撮影用
曇天 : 曇り空の屋外での撮影用
晴天日陰 : 晴天の日陰での撮影用
デフォルトでは、自動でホワイトバランスが調整される『オート』というモードになっているはずです。
電球や蛍光灯にすると写真が青っぽく(寒色系)
曇天や晴天日陰にすると写真が赤っぽく(暖色系)になります。
右側を赤っぽく撮ってみました。わずかな違いですが、印象が違って見えます。
食べ物は暖色系に調整すると食欲のわく1枚に仕上がります。
撮影場所の照明が暖色系だったので、ホワイトバランス調整で水中をクリアな印象に。
カメラを使っている感が出る
『F値』『明るさ』『色』この3つを自分で調整できることにより、『自分の思い通りの写真』に一歩近づけると思います。
一眼レフやミラーレス特有のボケた写真だって思い通りに撮れますし、暗い場所でも明るい写真が撮れ、色味を変えて写真の印象を変えることだってできちゃいます。
設定の手間は増えるけど、カメラを買ったのならある程度は自分で設定してみるのも面白いです。
『オートモード』だとすべてカメラにお任せで『カメラに使われている感』がありますが、『絞り優先モード』を使うことで『カメラを使っている感』が出ますよ!
更にボケについて詳しく知りたい方は、下の関連記事も読んでみてください。
さいごに
今回は『絞り優先モード』について解説してみました。
『マニュアルモード』はちょっと難しいけど、『絞り優先モード』ならなんとか使えそうな気がしませんか?
今まで『オートモード』でしか撮ったことのない方も『絞り優先モード』を試してみてください。カメラの楽しさにどっぷりと浸かることができますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました!