【初心者】「単焦点レンズ」を使って背景ボケボケな写真を撮ってみよう!

初心者向け

単焦点レンズを愛してやまない@hal_bakoです!

今回は単焦点レンズについて書いてみました。初心者の方の参考になると嬉しいです。

それではいってみましょ~!

単焦点レンズとは?

一言でいうと「明るいレンズ」

明るいレンズってなんだよ?って方のために1から説明していきます。

カメラは、「F値」を調整することで取り込む光の量を調整しています。F値の数値が小さければ小さいほど多くの光を取り込めるということです。

F値とは?

レンズの明るさを示す指標。F値が小さいほどレンズは明るい。

F値はレンズによって異なり、レンズの名前を見ることで確認できます。

Nikonのカメラを購入するとついてくる「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」の場合、F値はズームの距離によって3.5~5.6の間で変動します。

Nikonの人気の単焦点レンズAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの場合、F値は1.8です。

単焦点レンズのほうが圧倒的にF値が小さく、光を多く取り込むことができるのです。

明るいレンズのメリット

では、F値が小さいとどんなメリットがあるのかを解説していきます。

すごく「ボケる」

背景を大きくぼかすことができます。

一眼レフカメラを手にしたら一度は撮ってみたい写真です。僕もこんな写真が撮りたくて一眼レフカメラを購入しました。

ボケた写真を撮るにはレンズのF値を小さくして撮る必要があります。F値を小さくできる単焦点レンズは背景のボケた写真を撮る際は有利となります。

写真のボケが大きくなることで「映したいものが強調される」「伝えたいことが伝わりやすくなる」といったメリットがあります。

上の松ぼっくりの写真の背景には綺麗な富士山がありました。F値が高ければ、松ぼっくりも富士山もくっきりと映るのですが、F値を小さくし、ぼかすことで松ぼっくりが強調されました。

暗い場所でも綺麗に撮れる

光を多く取り込めるため、暗い場所でも、ISO感度を必要以上に上げずに撮影ができます。これも明るいレンズの特権ですね。

ISO感度とは

カメラの画像センサーの光感度。この数字が大きいと暗い場所でも写真が撮れます。

ISO感度を上げると写真にノイズが入ったり、画質が悪くなります。単焦点レンズは、レンズ自体が光を多く取り込めるので、ISO感度を必要以上に上げずに撮影できます。

それにより、暗い場所でもノイズの心配が軽減されます。

ISO感度を低く維持できるということは、シャッター速度も早い状態を維持できるということです。つまり、手ブレのリスクも減らすことができます。

単焦点レンズの最大のメリットは、F値、シャッター速度、ISO感度の3つが良い感じに設定できるという点です。

水族館で撮影した時は単焦点レンズが大活躍しました。水族館は、暗い&動体&シャッターも使えません。こういう状況で綺麗な写真を撮りたいのなら単焦点レンズは必須と考えています。

単焦点レンズのデメリット

ここまで、単焦点レンズのメリットを紹介してきましたが、デメリットもあるので紹介していきます。

ズームができない

明るいF値を実現するために、ズーム機能を犠牲にしています。

ズーム機能を付けたうえでここまで明るいレンズを作るのは難しいのでしょう。

上で紹介したAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」の場合、画角が35mm固定となります。

単焦点以外のレンズには「18-55mm」等の表記があります。これは、「18mm~55mmの間でズーム可能」という意味です。

単焦点レンズを使って被写体を大きく撮りたい場合は、自分の足で被写体に近づく必要があります。自分自身の足がズーム機能の代わりです。

それ故、地理的に近づけなかったり、狭すぎる部屋での撮影には向きません。

また、画角が固定されているので咄嗟のシャッターチャンスを逃してしまうことが多いと感じています。

標準レンズやズームレンズであれば逃さなかったであろうシャッターチャンスも、単焦点レンズの「固定された画角」では対応しきれないのです。

僕の足がもっと俊敏に動けば咄嗟のシャッターチャンスも逃さないのかもしれませんが・・・。

単焦点レンズを買うべき人

  • 背景をぼかしたい人
  • 室内など、暗い場所での撮影が多い人
  • 構図を考えるのを楽しみたい人
  • インスタ映えな写真が撮りたい人

上の条件に当てはまる方は単焦点レンズを買って損しません。

単焦点レンズは「撮影が楽しくなるレンズ」です。

画角が固定されるというデメリットもありますが、自分自身の足で構図を決めるのを楽しむことができます。

構図は写真のクオリティに大きく影響するので、ズームができない単焦点レンズで構図の勉強をするというのもアリなのかもしれません。

おすすめ単焦点レンズ

僕が使っているカメラがNikonなので、Nikonのおすすめ単焦点レンズを紹介します。

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

APS-C機に装着で50mm相当。人の視界の広さとほぼ一緒の画角です。

視界の広さと同じ画角ということは、見たままの風景を写真に撮ることができます。コンパクトで、重量200gなので、持ち歩きもラクラクです!

値段もお手頃価格で手が出しやすいレンズです。

僕もこのレンズを使って撮影しています。出かけるときはいつもカバンに入れて持っていきます。

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

50mmの単焦点レンズです。質量は約185g。上の35mmよりも15g軽いレンズ。

フルサイズ対応の50mmなので、APS-C機に装着すれば75mm相当になります。動物や植物、人などを撮る分には困らない画角ですが、風景の撮影には向きません。

APS-C機で風景を撮りたいのなら上の35mmをおすすめします。

AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G

上の「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」のF1.4バージョンです。価格は高くなりますが、F1.4なので妥当かと思います。

問題はF1.4の使いどころです。F1.4にもなると背景をぼかすつもりがメインの被写体もボケてしまいます。

よって、シビアなピント調節が必要な上級者向けレンズです。

Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

NikonDXフォーマット専用の単焦点マクロレンズです。柔らかいボケ味が特徴。小さな被写体を撮影するのに最適なレンズです。

最短撮影距離が0.163mなので思いっきり近づいて撮影できるのが特徴です。

マクロレンズは被写体を大きく映すことができるので、「植物から滴る雫」や「小さな昆虫」などを撮影するときに活躍します。

さいごに

今回は「単焦点レンズ」のメリット・デメリットについて解説してみました。

単焦点レンズは「撮影が楽しくなるレンズ」です。背景はめっちゃボケるし、暗い場所でもそこそこ綺麗に撮れます。

ズームできないというデメリットはあるものの、画角や構図の勉強になるので使って損はないレンズだと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!